理想的なマーケティングチーム

理想的なマーケットチームは下記の3つの役割を持つメンバーからなる。

新規事業や中小企業では、人員や予算の制限により、1人で複数の役割を担うことがある。また全てを社員で行うにはノウハウに限界があるため、外注やフリーランスを活用し、投資と施策のバランスを見極めながら、チームを作っていくことになる。

マーケティングマネージャー

長期的かつ経営的な視点で、マーケティング戦略を立案し、各施策への投資を決定する。経営とマーケティングの橋渡し、経営状況や自社の強み、商品・サービスの差別化を考え、具体的なマーケティング施策を考案し、実行に移し、数値や顧客の声や市場動向などから、施策を決定していく一連の投資の活動の最終責任者である。

伝統的なマーケティング手法、つまり3C分析やセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、4Pの設計などに加え、ジョブ理論などの最新の経営戦略論に精通していることが望ましい。自社の強みをどう位置付けるかなど創造的な思考と、様々な定性データ、定量データをどう解釈するかの論的な思考力が求められる。

マーケティングディレクター

マーケティング戦略家が決定した各種施策の実施計画を策定し、実行を推進し、効果測定および改善を行う施策の実行の責任者である。各マーケティング施策をROIの観点から指揮する現場のリーダー。また、マーケティング戦略を立てるための情報の一部を提供する役割も担う。

専門スキルを持つ複数の人材と共に、効果のある施策を実行、改善していく。現場のマーケティング責任者、リーダーと言える。

各種施策の専門家(エキスパート)

マーケティングそれぞれの手法は専門性が高いため、各施策のエキスパートがいることが望ましい。デザイナーや広告運用者、SEOの専門家など、各種スキルを持った、行う施策に関する専門家。マーケティングディレクターと共に全体を把握しながら(連携しながら)、基本的には自分の専門分野で効果的な施策を行うことに注力する。

複数の種類の違う施策別にそれぞれの専門家がいることがベストだが、人材やノウハウの獲得には資金や時間がかかるため、一人が複数の施策を担ったり、必要に応じて外部人材や外部サービス、各種ツールを利用することになる場合が多い。

監修者プロフィール

マーケティングコンサルタント:K.F

大学で経営学を学んだ後、IT関連のベンチャー企業に就職。以後、15年以上マーケティングに携わる。プロダクトオーナーなどを経験し、現在はマーケティングコンサルタントとして活動中。

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