3C分析とは、自社(company)、市場・顧客(customer)、競合(competitor)の頭文字を取った、主にマーケティングで使われる分析のフレームワークです。マーケティングにおいては、自社の強みとなる価値を発見するために使われることが多く、マーケティング戦略においても実際の施策における戦術面でも分析が必要になります。
分析といっても、戦術面の3C分析は、そんなに難しいことではありません。自社、市場・顧客、競合の3つの観点において、自社の強みを明らかにしていくだけです。戦略においては外から見えない競合の情報なども必要になりますが、例えば広告の施策を考える際は、外から目える(市場・顧客に伝わっている)競合の状況を考えます。
ただ、競合の定義には注意が必要です。競合は、同じ商品やサービスだけとは限りません。顧客がその状況で、その課題を解決する時に考えつく、あるいは出会う選択肢は全て競合です。
自社(Company)
自社や自社の商品・サービスについて考えます。マーケティングにおいては、特に顧客に伝わっている強みについて考えます。
市場・顧客(Customer)
自社の商品やサービスに価値を感じてくれる人や組織が顧客です。市場は、その顧客のまとまりと考えます。様々な状況(シーン)の中で、課題を解決するため、あるいは何らかの目的のために、自社の商品やサービスを選び、体験することで価値を感じてもらえるなら、その状況にいる人や組織は顧客といえます。
競合(Competitor)
顧客が感じている課題、目的、状況によって、競合は異なります。同じカテゴリの商品・サービス以外にも競合がいるため、注意が必要です。
3C分析のまとめ
マーケティングにおいては、自社の強み(提供できる価値)を把握する上で、3C分析は欠かせません。顧客の状況、課題、目的に応じて、顧客の選択肢は変わります。そのため、顧客や市場に応じて競合や自社の強みを考える必要があります。
監修者プロフィール
大学で経営学を学んだ後、IT関連のベンチャー企業に就職。以後、15年以上マーケティングに携わる。プロダクトオーナーなどを経験し、現在はマーケティングコンサルタントとして活動中。